研究事業

研究関連事業




研究活動の概要/研究関連事業

       

食品薬品安全センター秦野研究所が目的とする化学物質の安全性研究は、自然科学の広い分野にまたがる総合科学です。
当財団では、設立趣旨に沿って化学物質の安全性試験法の開発、毒性の発現機序の解明など、安全性に関する研究を幅広く行ってきました。 これらの研究とともに、動物実験代替法に関する 安全性評価の新技術開発や、 新規の物質・素材[バイオプロダクト、複合物質、 ナノ粒子のような特殊形状の物質など]や再生医療関連に対する安全性評価法の創出を目指した先進的研究も推進し、 安全性に関する科学への貢献と、 研究成果の受託試験事業や生活物質や環境物質の安全性評価への活用による社会への貢献を、研究基本方針としています。


主な研究プロジェクト
  1. ライフサイクルに関連する医薬品・化学物質等の安全性に関する研究
  2. 医療用具・素材の生物学的安全性評価
  3. 毒性試験の新技術開発[動物実験代替法、ハイスループット化など]
  4. 食品衛生分析における精度管理に関する研究
  5. バイオプロダクトの安全性評価法の開発

研究・試験水準の確保

当財団では、信頼性の高い安全性研究・試験の実施のため、職員の能力向上、水準確保に努めています。個々の職員も各毒性分野での学会活動や研修会、 新規試験法の評価(validation study)等に積極的に参加し、 知識や技術の習得と得られた研究成果の発信に努めています。
当財団は、日本毒性学会の認定トキシコロジスト、日本毒性病理学会の認定毒性病理専門家、日本実験動物協会の認定技術指導員、 一級・二級技術者、日本顕微鏡学会の電子顕微鏡一級・二級技士などの有資格者を多数擁しています。


公的な研究調査事業

当財団が関与した主な公的研究プロジェクト

  1. 平成26年度: 化学物質安全対策(新規安全性評価試験のテストガイドライン化に向けた調査)[経済産業省]
  2. 平成26~28年度: 検査機関の信頼性確保に関する研究:食品衛生外部精度管理調査用適正試料(理化学検査、微生物学検査、アレルギー物質検査、 組換えDNA技術応用食品検査、カビ毒検査)の作製検討と信頼性確保に関する研究[厚生労働科学研究費補助金]
  3. 平成26~29年度: 遺伝毒性発がん物質の閾値形成におけるDNAポリメラーゼκの役割に関する研究[科学研究費助成事業]
  4. 平成26~28年度: 食用植物油によるステロイドホルモン代謝異常の標的分子探索と安全性評価に関する研究 [科学研究費助成事業]
  5. 平成25~27年度: ナノ・サブナノ素材の一般毒性・免疫毒性評価とインターラボ間バリデーション評価[厚生労働科学研究費補助金]
  6. 平成25~27年度: 産業利用促進を目指した新規in vitro発生毒性試験の応用研究[一般社団法人日本化学工業協会新長期自主研究(新LRI研究)]
  7. 平成24~26年度: Bhas42細胞を用いる形質転換試験の吸光度測定によるハイスループット試験法の確立[厚生労働科学研究費補助金]
  8. 平成24~26年度: 化学物質のMulti-ImmunoTox Assay(MITA) による解析[厚生労働科学研究費補助金]
  9. 平成24~26年度: ウイルスの食品検査の精度管理 [厚生労働科学研究費補助金]
  10. 平成24~25年度: 粒径の異なる2種のナノニッケルを用いたラットにおける24時間経皮投与毒性試験[一般社団法人日本化学工業協会新長期自主研究(新LRI研究)]
  11. 平成24~25年度: 実用的ハイ・スループット微生物遺伝毒性試験の構築[公益財団法人ヒューマンサイエンス振興財団政策創薬マッチング研究事業/財団法人ヒューマンサイエンス振興財団創薬基盤推進研究事業]
  12. 平成23~27年度: 石油製品需給適正化調査等(石油精製物質等の新たな化学物質規制に必要な国際先導的有害性試験法の開発)

研究関連事業
研究支援

当財団の発足時からの研究テーマであった変異原性試験の開発・確立について、日本環境変異原学会に若手研究者を対象に学術賞(秦野賞)を設け、 変異原性試験研究の促進を支援しています。 また、安全性試験の発展に貢献する研究を、公的研究機関や大 学などの研究者との共同研究として実施しています。


研修セミナー

当財団の経験を関連事業体や社会に還元すべく、秦野研究所主催の研修セミナーを開催しています。



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